- 生活に影響のある損失を出した人は投資歴1~3年未満が26.9%と最多!
- 経験年数が多いほど急激な相場変動に要注意!
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は、投資歴と投資の失敗経験の関連性を調査する目的で、過去に投資をしたことがある270名を対象にアンケートを行いました。
本調査からは、投資歴1〜3年未満(投資を始めて2〜3年目)の人が損失で生活に打撃を受けることが多い、という実態が見えてきました。
今回はそんなアンケート結果について解説していきます!
投資歴1~3年未満の人は要注意!?
上のグラフは、過去最大の損失を出したのは投資を始めて何年目かを集計したものです。
割合順に整理すると、以下のようになります。
- 10年以上 :23.7%
- 1~3年未満:23.0%
- 3~5年未満:19.3%
- 1年未満 :13.3%
- 5~7年未満:12.6%
- 7~10年未満:8.1%
最大の損失を出しても「生活に影響はなかった」と回答した人を除いたのが次のグラフです。
この結果を割合順に整理すると、以下のようになります。
※カッコ書きは、「生活に影響はなかった」と回答した人を含む全体と比較した増減値です。
- 1~3年未満:26.9%(+3.9%)
- 10年以上 :21.9%(-1.8%)
- 3~5年未満:21.3%(+2.0%)
- 5~7年未満:12.5%(-0.1%)
- 1年未満 :11.3%(-2.0%)
- 7~10年未満:6.3%(-1.8%)
このように生活に影響が出た人に限定すると、生活に影響が出るレベルの失敗は投資歴1〜3年未満で経験する人が26.9%と、最も多いことが分かります。
なお、過去最大の損失金額については、次のグラフをご覧ください。
100万円以上の損失を出したのが26.2%となっており、4人に1人以上が100万円以上の損失を経験していることが分かります。
大きな損失の原因は、急激な相場変動!?
過去最大の損失を出した原因について質問したところ、上位3位は以下のようになりました。
- 急激な相場変動に対応できなかった:37.4%
- 損切りが遅くなってしまった :36.7%
- 相場を見ていなかった :14.4%
このように、「急激な相場変動」と「損切りの遅れ」の2つが、飛び抜けて高い割合となっています。
過去最大の損失で、「生活に影響はなかった」と回答した人を除いて集計したのが次のグラフです。
生活に影響が出た人に限定すると、上位3位は以下のようになります。
※カッコ書きは、「生活に影響はなかった」と回答した人を含む全体と比較した増減値です。
- 急激な相場変動に対応できなかった:45.0%(+7.6%)
- 損切りが遅くなってしまった :38.1%(+1.4%)
- 大きなポジションを保有しすぎた :14.4%(+4.8%)
こちらも上位2位は「急激な相場変動」と「損切りの遅れ」で、やはり飛び抜けて高い割合となりました。
経験年数が短い場合は失敗の原因が分からない人も多い
次の表は、投資歴別に生活に影響が出た過去最大の損失の原因を整理したものです。
いずれにおいても上位2位に「急激な相場変動」と「損切り遅れ」が入っており、投資歴に限らずこの2つには注意が必要であることが分かります。
また「急激な相場変動」は、1年未満では20%台、1~5年未満では40%台、5年以上では50%台と、投資歴が長くなるほど割合が高くなっています。
投資の経験が長くなると、予測の難しい急激な相場変動以外で大きな失敗をしにくくなるのかもしれません。
その他、1年未満では「分からない」が同率で1位となっています。